落語会のカリスマ、人気・実力トップの談志が、落語への愛情をこめて書いた異色の芸談・落語入門書。
起源、歴史、使命、機関、収蔵資料、教育制度、業務内容、現代の課題など、アーカイヴズを理解するための格好の入門書。
非暴力や菜食主義で知られるインドの「聖人」。ガンジーとは、いったい、何者だったのか?本書は、彼の生涯の足取りをたどったうえで、その思想についてテーマ別に解説してゆく。スキャンダラスな言動をも明らかにしつつ、ガンジーを世界史上における重要な政治家として読み解いた、画期的な評伝。
二五カ国体制になった欧州連合。その統合の基盤である欧州憲法の批准が否決され、加えてトルコの加盟問題によって統合が失速している。本書は、EUへの加盟プロセスと基準、その機構などについて紹介するとともに、今後の展望と課題をわかりやすく解説する。「欧州統合」を把握するための一冊。
紀元三世紀以降、気候・人口・政治・経済・宗教などの危機によって、ローマ帝国は衰退した。しかし、その文明は消滅したわけではない。本書は、文明は「歴史の苦難や破局を乗り越えて存続するもの」という見地から、ヨーロッパに刻印を残し続ける「ローマ」を描き出す。
システムの概要、その成立から発達までを時代背景と絡めて記述し、華やかな世界に隠れる経済的な実情を分析している。また、十九世紀半ばに始まる有名デザイナーの歴史・デザイン画を紹介。システムの厳密さがわかる貴重な資料「オートクチュール規約」を付録で掲載している点も特徴的である。
グーテンベルクの活版印刷術発明以来およそ500年、映画、ラジオ、テレビなどの発達普及によって、書物は未だかつてない大きな危機にさらされている。本書は小冊子ながら書物の歴史をその起源から説き起し、最新のマイクロフィルムやカードに至るまでの東西古今の全歴史を一望の下に収めた驚くべき本である。
サッカーに群がる欲求不満な暴徒?フーリガンは、希望格差社会の申し子か?本書は、メディアによって作りあげられた集団像を実地調査をもとに問い直し、彼らの実像に迫る。群集心理や共同体への帰属意識などの解説を通して暴徒化の誘因となることがらをあぶりだす。サッカーファン必読の書。
自由主義と民主主義の本質とその限界を見抜き、今日の大衆社会論への道を拓いた政治学者、トクヴィル。本書は、社会学上の画期的名著『アメリカの民主主義』と『アンシャン・レジームとフランス革命』を新たに読みなおし、トクヴィルの鋭い分析と思索の歩みを明快に描き出す。トクヴィル入門の決定版。
執事には誰がどんな経験を経てなるのか。貴族の大邸宅や在米イギリス大使館に勤めた五人が語る、笑いと苦労、時に涙の職業人生。
アフォーダンス理論など現代認知科学と行動学に依拠しつつ、本書は、こころが人間(そして動物)にどのように体現されているかを踏まえたうえで、こころと脳の関係を精密に提示する。脳とコンピュータの誤った類推を糺し、神経回路網モデルで脳とこころの謎を解く。
ミネラル・ウォーターで有名なエヴィアン、ヴィッテル、そしてヴィシーなど、フランスには一〇〇を超える温泉地がある。その歴史と特徴、経済効果や他のヨーロッパ諸国との比較をまとめて、総合的に案内する。各温泉の適応症、営業期間とレジャー施設の一覧も掲載。
紀元前五世紀、古代ギリシア、アテネで民主主義政治をはぐくんだ。その影響は小アジア、エーゲ海の島々にまで波及する。また、科学および文学の繁栄、そして芸術振興にも力を入れた。雄弁家としても知られ、その格調高い演説は名言として今に伝わる。